米国金利の低下により米国債の魅力が上昇中 米国債の買い増しを行っています
ゆきだるまです。
タイトルにもあるとおり、米国金利が低下してきています。
米国金利が低下することは、すなわち、米国債の価格が上昇してきているということです。
アメリカの金利状況及び経済状況について整理した後、私の米国債への投資状況についてお話しようと思います。
米国債に投資するときの注意点、レバレッジ商品を扱うときの注意点、債券の知識などを学べる記事になっています。
アメリカの利上げ局面がついに終了か?
米国債金利は5.0%をピークに低下中
アメリカの10年債の利回りのチャートです。10月下旬の5.0%近辺をピークとして、金利が低下してきています。2023.11.29時点で、利回りは4.3%まで低下しています。
参考までに米国債イールドカーブの情報を掲載しておきます。全体的にイールドカーブが下がってきていることがわかります。
CME金利予測によると、2024年からの利下げを織り込んでいる
CMEの2023.11.29時点のデータによると、
・今後の利上げはなし
・2024年から利下げの開始
が織り込まれていることがわかります。
日米金利差縮小による円高が進行中
Trading Viewより引用した、米国債10年物利回り(オレンジ)、日本国債10年物利回り(水色)、米国と日本の金利差(青色)、ドル円(黄色)の推移です。
為替の推移は金利差だけが原因ではありませんが、米国金利の低下にともない、日米の金利差が縮小しており、ドル円は短期的に円高方向に動いてきています。
11月中旬には152円近くまで円安に動いたと思いきや、2023.11.29時点で146~147円近くまで円高に動いてきています。かなり大きめのボラティリティです。
米国債への投資状況 2621、TMFに投資開始
2621に185万円ほど、TMFに35万円ほど投資
私が具体的に投資している米国債の銘柄は、2621(iシェアーズ 米国債20年超 ETF(為替ヘッジあり))とTMF(DIREXION DLY 20Y TR BULL3)です。
ざっくりとではありますが、220万円ほど米国債に投資しています。内訳は以下のとおりです。
2621 185万円ほど投資 マイナス8%程度(円建て)
TMF 35万円ほど投資 プラス1%程度(ドル建て)
2621は円建て、TMFはドル建てでの投資になります。
これらは今のところすべて、現物での投資になっています。
※2023.11.29時点
2621とTMFに追加投資
2023/12/14までにさらに2621とTMFに追加投資を実施しました。
ざっくりですが
2621 200万円ほど投資 マイナス3.2%(円建て)
TMF 100万円ほど投資 プラス12.4%(ドル建て)
2023.12.13に開催された12月FOMCでの利下げ観測をうけて、米国金利が大幅に低下しました。
それに応じて債券価格も上昇しています。2621については、マイナス状況が大幅に改善。TMFはすでに10%近い利益が出てきています。
FOMCメンバーによるドットチャートによると、2024年末までに3回の利下げが行われるという予測になっています。
この予測どおりになれば、市場が以前から予想していた金利の低下がついに到来することになります。半年ほど続いた債券の含み損も来年は大きく改善していきそうです。
2621とTMFを使って米国債に投資している3つの理由
1 為替ヘッジ(円高対応)
日米金利差(米国10年-日本10年)とドル円チャートの推移です。おおむね動きが似ている傾向があります。つまり金利差が縮小すると円高傾向に、金利差が拡大すると円安方向に動く傾向があるということです。
為替差損益は米国債に投資する上で重要なテーマです。
今、米国債は金利が下がり始めているので、投資するチャンスが到来している可能性が高いです。
一方、米経済の安定化(あるいは後退)に伴い米金利が低下するということは、日米金利差が縮小する方向に力が働きます。すなわち円高傾向になりやすいということです。
米国債は価格が上昇するけど、為替は円高になって為替差損がでてしまう。
そこで役に立つのが為替ヘッジです。どういうとき(人)に為替ヘッジが有益なのかを説明した画像があったので、伊予銀行HPから引用しました。伊予銀行HPには為替ヘッジの仕組みや費用、メリット・デメリットがまとめてあるので興味がある人は一度読んでみるといいと思います。
円高になると外貨建ての資産は円換算したときに為替差損が発生してしまいます。為替ヘッジには円高差損をヘッジする機能があります。私は米金利の低下に伴い、長らく続いた円安が円高に振れていくと考えているので、為替ヘッジをつけて米国債への投資をしています。
逆にまだまだ円安が続くと考える人は、為替ヘッジはつけずに、米国債に投資すればいいと思います。余計な為替ヘッジコストもかかりませんし。
2 レバレッジ
TMF(DIREXION DLY 20Y TR BULL3)は名前にあるとおりレバレッジがかかっています。しかも3倍のレバレッジです(Dailyで)。
TMFの価格チャートです。アメリカが金融引き締めを始めた2022年からものすごい勢いで暴落しています。3倍のレバレッジがかかっているので、金利が急上昇すると、価格はものすごい勢いで低下します。2021年の年末あたりから現在までにマイナス80%ほどの下落です。
逆に言えば、アメリカの金利上昇が一段落し、これから金利が低下するという見込みがたてば、TMFの価格も上がっていく可能性が高いということです。
これから金利低下が見込まれると考えるのであれば魅力的な商品かなと個人的には思っています。
レバレッジつきの商品を買ったのは、ちょっとした刺激感がほしいという理由もありますが、為替差損への対策にもなるかなと考えたためです。
TMFはドル建ての商品なので円高になると為替差損が発生します。しかし、TMFは3倍のレバレッジがかかっているので、円高でのマイナスよりTMFの価格上昇のプラスの方が大きくなるのではないか、というのが私の見込みです。
念のためですが、レバレッジ商品には様々な注意点があります。初心者で理解が浅いまま投資すると危険性が高いので、投資を行う場合には理解を深めたうえで投資することをおすすめします。レバレッジ商品を扱うときには、以下の金融庁HPに掲載されている資料が参考になります。
レバレッジ型・インバース型ETF等への投資にあたってご注意ください(金融庁HPより)
レバレッジ系の注意点を私見でまとめると
- 急上昇、暴落に注意
- 日次(Daily)でレバレッジがかかるため、原商品の動きに一致しない
- ボックス相場で減価しやすい
- レバレッジをかけるのに先物を使っているため、通常の金融商品よりコストが高くなる傾向
レバレッジ商品に投資するなら、最低限おさえておきたいポイントです。
私はコアサテライト戦略のサテライト部分としてTMFを購入しており、全資産に占める割合は1%未満です(今後買い増す予定ですが)。また投資歴も8年とそれなりの知識、相場経験もあり、TMFに投資しています。
TMFは今の経済状況を考えるとかなり魅力的な商品ではありますが、誰にも先行きは読めない以上、投資を行う場合は細心の注意を払った上で投資する必要があります。
3 償還期限が長い債券に投資(デュレーション)
債券に投資するということは、誰かにお金を貸すということです。貸したお金はいつか戻ってきます。いつまでお金を貸すのか、償還期限の長さのことを、デュレーションと言います。
そして、この債券のデュレーションが、価格の変動に大きく関わってきます。
- デュレーションが長いと、金利変動時の価格変動が大きい
- デュレーションが短いと、金利変動時の価格変動が小さい
ここを押さえておけばいいと思います。
私は米国債投資の目的を、キャピタルゲイン狙いとしています。価格の上昇を狙いにいくということですね。
そうなると、金利が低下したときに、価格が大きく反応する米国債を狙いにいきたいわけです。米国債には3ヶ月からはたまた30年物など色々な長さがありますが、私はキャピタルゲインを狙うため、デュレーションが長めの債券を購入しています。
2621もTMFも同じ米国債という商品に投資していますが、その中身は、償還期限が20年超の債券となっています。TMFは20年超というロングデュレーションの債券でありながら、そこに3倍のレバレッジがかかっているので、あのような値動きになるのです。
当然、値動きが大きいということは、狙いが外れた時、すなわち金利が上昇したとき、損はでかくなります。この点は注意が必要です。
米国短期債のトレード開始 IG証券
2023年12月に開催されたFOMCでFRBは、政策金利の据え置きを決定しました。また2024年中に複数回の利下げを予想しました。
今回のFOMCの決定をうけて、米国短期国債のトレードの準備をすることにしました。現在私が投資しているのは、長期債でなおかつ現物です。
短期債は長期債に比べてダイレクトに中央銀行の金融政策の影響を受けます。FOMCでFRBの利下げスタンスがより色濃く反映されてきたため、米国短期債のトレードを開始する試みです。
IG証券でポジションを取ったら、またブログを更新します。
2023/12/15 IG証券で米国短期債を1ロット購入
2023/12/15、IG証券にて米国短期債の債券先物CFD取引を開始しました。銘柄は「米国2年国債先物($2)」です。ロットは1です。IG証券の債券先物取引のレバレッジは50倍です。
そのため、画像に表示されている維持証拠金である58,469円の50倍のポジションを取っていることになります。ざっくり計算すると、約292万円です。実質的に292万円分の米国2年国債を保有していることになります。約定レートは10280.5です。
IG証券の米国2年国債には、私が今回トレードしている(2$)以外にも、($10)もありますが、リスクを抑えるために(2$)にしました。
金利が低下して、債券高、株式高、暗号資産高になれば2024年中の億り人達成がみえてくるか
以上の理由から私は米国債投資をコツコツと始めています。今年の前半にはタイミングを間違え、2621を信用買いし、損失を出しました(笑)。20万円くらいの損失ですかね(笑)。早めに損切しておいて助かりました(汗)。
まぁ投資なんてそんなものです。うまくいくときもあれば、狙いが外れることもあります。
私は米国金利がピークを付けたと思っていますが、これからインフレが再燃する可能性もあります。正直、これからどうなるかは誰にもわかりません。
私の思惑どおり金利が低下していけば、2024年は債券の価格も上がっていくでしょうし、株式市場も上がっていくでしょうし、ビットコインなどのリスク資産の価格も上がっていく可能性が高いでしょう。
こちらは少しデータは古いですが、私の資産状況についてです。相変わらず現時点でもリスク資産95%というポートフォリオです(ほとんどが全世界株式です)。ちかく11月末の総資産を集計しようと思っています。おそらく過去最高になっているはずです。
このまま金利が低下して、債券、株式、暗号資産の価格が上がれば、2024年に念願の億り人に到達する可能性が高いです(資産0から始めた投資もついにここまで来ました)。