急激な円高に個人投資家はどう振る舞うべきか
12月FOMC、3会合連続金利据え置き、24年中に複数回の利下げを予想
FOMCは12月の定例会合にて、金利据え置きを全会一致で決定しました。また、24年中の複数回の利下げを予想しました。
FOMC、3会合連続で金利据え置き-24年に複数回利下げを予想(Bloomberg)
米国金利低下、米国株高、円高がセットで進行中
5.0%をピークに下がり続けてきましたが、12月FOMCの内容をうけて、さらに節目の4.0%を下回りました。
NYダウ指数は、史上最高値を更新しました。金利の低下を織り込んで株価が上昇しています。
ドル円相場は米金利の低下にともない1ヶ月ほど円高基調でしたが、12月FOMCを受けてさらなる円高が進行中です。一時は140円台に突入しました。
急激な円高に個人投資家はどうするか
私が採用しているコアサテライト戦略をベースに円高との付き合い方について考えてみたいと思います。
長期目線:気にしない 短期目線:ヘッジ
為替は短期でみると、資産の増減にそれなりの影響を与えますが、長期でみたときには、それほど気にするものではないというのが私の為替に対する考え方です。
そのため、結論からいうと、長期の資産形成として保有しているオルカンなどのコア資産については、そのまま放置します。
それから、短期目線で保有しているサテライト資産である米国債については、今後の円高予想を反映させ、円高対策をしてあります。詳しくは下記ブログ記事を参照のこと。
円高で労働の価値は上昇
こちらはドル円の長期チャートです。ここ数年でドルの価値は1.5倍になっています。逆の見方をすると、その分だけ円の購買力が落ちていることを意味します。
円高になるということは、わたしたちが保有している円の価値が上がるということ。円を稼ぐ労働の価値も上がるということです。
為替は長期でみたときには、それほど気にするものではありませんが、人間はどうしても短期での動きに目が行ってしまいます。円高になれば、円換算したときの資産額が減ってしまいます。
そのときには、「円高で労働の価値が上昇」と考えて、ひたすらに長期目線で投資を継続あるいはそのまま保有していくことが大事です。